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石夫人 (せきふじん)

石夫人

Lady Shi

「石公遠よ、貴様は死ぬに決まっている。動けるようになったら、貴様は死ぬんだ!見ていろ、貴様の乳首をぜんぶ噛み落としてやるからな!」

飛石幫の幫主夫人で、性格は激しく快活。


元々は知県の娘で、彼女の父親に付き添って赴任地に向かう途中、譚州の騰雲寨の石公遠の部下が財宝を奪う襲撃に遭い、身を挺して石寨主に従う。石寨主は彼女を一目見て恋に落ちたが、思い上がらず、良い酒と肉で接待した。十日後、知県は娘が辱められたと思い、兵を引き連れて山賊を討伐に来る。混戦の中で石寨主は全身に矢を受けるが、官嬢を官兵の前まで護り抜く。一方、官嬢も一途な心の人であり、父親に無事を知らせるとすぐに火の海に突入して彼と脱出し、喜んで江湖を流浪する人生に身を投じる。


西に向かって蜀中に到達したが、土地に不慣れで、また官府から身を隠さねばならず、ほとんど飢え死にするところだった。当時彼らを救ったのは唐門の義田である。稼ぎは多くはなかったが、人々が生活を営むに足りており、絶望的な状況から抜け出すことができた。危険なことをする考えを捨てた。最終的には自立して家を構え、飛石幫を創設し、人々の荒い仕事や雑務を一手に引き受けることで生計を立てた。


しかし幫派が大きくなった後、石夫人は唐門に対付する思いを起こした。蜀中の第一になるには、唐門という高い壁を越えねばならない。石公遠 (石幫主) は夫人に良く説き勧め、人間は恩を忘れてはならないと言う。議論が激しくなると、夫人から次々と飛ぶ手打ちに石幫主は受け止めきれず、思わず手が上がり、指先が不意に夫人の頬に触れた。夫人は俄かに心中に酸っぱさが満ち、涙が目に溜まり、足を踏み鳴らして去る。石幫主が遂に我に返ったときには、夫人の姿は既に消えていた。


この光景を偶然見た唐布衣は、石夫人の後を追い、こっそり保護し、良言を尽くして彼女の投身の念を思いとどまらせ、また彼女のために住む場所を手配した。しかし石夫人は牛より頑固で、すっかり怒ってしまい、長く外に出ようとしなかった。石公遠 (石幫主) は飛俠が石夫人を連れ去ったと思い、小さな家庭の事柄が二派の争いに発展した。


結局唐布衣は、慈雲庵に身を寄せている石夫人を引き出すため、石公遠 (石幫主) と臥雲崗での決戦を約する。

備考

  • 趙活が大師兄と臥雲崗に行く際、もし心の人が上官螢なら、石夫人を見て二人が似ていると感じるが、石夫人の方が年上である。
  • 石公遠かつて言うところによれば、彼女が凶暴になるさまは実に河東獅で、激烈極まりなし。

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