趙活 (チョウカツ)
趙活
Zhao Huo
「俺の顔は実に見るも無残。天はどうしてこうも俺を憎むのか?」
本作の主人公。唐門最後の外姓弟子。
風采が上がらないどころか、比類なき醜男。道を歩けば人を驚かせるか、妖怪変化と後ろ指を指されるかで、ろくな日がない。
何があっても唐門を離れようとせず、何年経っても入室を許されぬまま、雑用を続け、下男同然にこき使われている。
小師妹に想いを寄せており、遠くから一目見るだけで一日満ち足りて過ごせる。
幼少期
綿陽の農家の生まれ。実の両親にすら醜いと疎まれた。田舎では、子供が鬼神の妬みを買って育たぬのを恐れ、賤名を付ける習わしがある。猫蛋やら狗剩やら、趙活の兄弟姉妹も例外ではなかったのに、彼だけが趙活という名だった。
幼い頃から大俠の夢を抱いていたが、いかんせん顔が残念すぎて、村の子供たちの大俠ごっこでは、ぶつかられる木の役しかもらえなかった。ある年、田畑が不作となり、家は箸を一膳減らさねば暮らせなくなった。捨てられるのを恐れた彼は先手を打って、唐門へ弟子入りに行くと自ら言い出した。
父が束脩に持たせてくれたのは鶏卵四つだけ。綿陽から裸足で唐門まで歩き通した彼は、空腹で目が回り、卵を一つ食べてしまった。長年、事あるごとに悔やんでいる。あのとき我慢してあの卵を食べなければ、唐門の師長たちもあれほど自分を軽んじず、とっくに正式な入室を許されていたかもしれない、と。
知る由もないことだが、父は道中ずっと陰から彼を守っており、唐門に着いたその夜、鶏二羽を提げて掌門に叩頭した。自分は父親の務めを果たしてこなかった、趙活が家を出て初めて手放し難くなったのだと。功成り名遂げて故郷に錦を飾ることは望まない。ただ人と争わず、無病息災であってくれればいい。そして掌門に、唐門は生涯趙活を弟子に取らず、武芸を授けないと誓わせた。
唐門での歳月
唐門の盛世から凋落まで十数年を過ごし、外姓弟子がみな去っても彼一人が残り、なお入室を許されない。もとは山腹の唐門外堡で便所に最も近い部屋に住んでいたが、門派の規模縮小が深刻で外堡が売り払われたため、大院に住めるようになった。唯一の外姓弟子である上に顔のこともあり、他の弟子たちにあれこれとこき使われる。掃除、炊事、柴担ぎと何でもこなす、まるきり下男の姿である。
師娘に頼まれ、小師妹を幼い頃からずっと世話してきた。小師妹が迷子になるたび、いつも最初に見つけるのは彼である。間柄は親密とまでは言えないが、師兄妹の枠を少しはみ出しており、それゆえ他の弟子たちにたびたび妬まれる。もっともある意味自業自得でもある。誰が趙活に、窓の外に隠れてこっそり彼女を「見守れ」と言ったのか。
外姓でなければ、輩分の上では五番目の師兄に相当したはずである。口では小師妹のために唐門を離れないと言うが、生まれつきこの顔、家を追い出された彼にはどのみち他に行くあてもなかろう。実のところ彼の努力と辛抱を、掌門も師兄たちもちゃんと見てはいる。立場上直接手を貸せないものの、陰では多少の便宜を図ってくれている。
暗器總綱の《忘形篇》は諳んじるほど頭に入っているのに、門規により外姓弟子への指南は許されず、武功はいまだに雑魚のまま。黒衣人の手ほどきを受けてようやく開眼し、各派の武功をあちこちかじって、ごった煮に練り上げてやっと一戦できる腕前になった。その学びの雑多さには、丐幫幫主王二壯すら感嘆を禁じ得なかった。
唐門はまさに山雨来たらんとする時。あなたの選択次第で、異なる結末が待っている。
一日の日課
日課は決まっておらず、その時々の状況次第。柴がなければ柴刈りへ、床が汚れれば磨く。要するに外姓弟子たる者、行き届かないところがあってはならないのだ。
以下は勤勉版趙活の日課である:[1]
早朝に起きて朝餉の支度 (およそ明け方4時)
洗顔の湯を沸かして師長たちの身支度に仕える
間に合えば朝の講義へ
講義後、皆が休む中、趙活は片付けと皿洗い
本日の仕事 part1 (柴刈り、帳簿付け、買い出し、漬物作りなど)
昼餉の支度
皆が昼寝する中、趙活は片付けと皿洗い
本日の仕事 part2
夕餉の支度
趙活は片付けと皿洗い
入浴
講經樓に入って三師兄の巻物整理を手伝う
小師妹を寝かしつけに行く
夜回り、大院で1時辰 (約2時間) の夜間の見張り
部屋に戻って就寝 (およそ夜12時)
年齢
- 趙活に誕生日の設定はない。本人も自分の歳がはっきりせず、両親すら彼がいつ生まれたか知らない。この子を産んだことすら忘れたいくらいである。
- 趙活は何歳で唐門に来たのか覚えていない。三師兄への当てつけでは十一、二歳と言い、掌門にはおよそ七、八歳と言った。
- 2年目の9月、趙活自身の言葉:「唐門で外姓弟子として人にこき使われて十数年」。
- 2年目の12月、掌門が三師兄に言う:「その後、お前が来た。翌年のある大雪の日、惟元を拾った。さらに2年して、わしに鈴兒が生まれた。それから、趙活も来たのだ。卵を提げてな。」よって趙活は小師妹の誕生後に唐門入りしたとわかる。
- 2年目の4月、崆峒派留学の季試における夏侯蘭の伝奇テキスト:「夏侯蘭とお前は師弟の間柄とはいえ、しょせん歳はいくつも違わない」。よって2年目時点で趙活は22歳以下。
- 以上の推論から、趙活は唐門に10〜15年おり、かつ1年目で21歳以下。七、八歳で入門したとすれば、推定18〜21歳となる。
武功
- 唐門の外姓弟子として内門武功の修習は許されないが、他者への弟子入りは制限されていない。
- 大師兄は昔、半年の閉関で考えに考え抜き、思索を極めて武学の至理「無形之型」を編み出したが、唐門武功の先入観から逃れられず、自らの身では実践できなかった。幸いにも趙活という、先入観のかけらもなく、内功が地道で体格の均整がとれた大器晩成の器があったからこそ、体現するに至った。
- 四師兄は大師兄と一緒に趙活の稽古を覗き見たことがある。趙活が一つの招式を何度も何度も繰り返し、それらしくなったところで会得した気になっているのを見た。招数は一つも身につかなかったが、招意は知らぬ間に身体へ溶け込んでいた。
- 伝奇テキストによる趙活後期の武学の境地の描写
「内功も体躯も二、三流の域を出ないが、招数は千変万化、すでに無招の領域へ迫る奇才。攻守進退の道に深く通じ、一招一式のすべてに玄機を秘め、天下の武学を包羅しながら、そのどれもが意表を突く。」
「あるときは山岳のごとく巌として、兆機は凝結し、あるときは霹靂の弦驚のごとく猛々しく、轟雷閃電。招数を使い果たせば、手の赴くままに創り出す。剣は流星に勝り、掌風は雲を払い、薙ぎ払う脚は鞭となり、吐く息は矢となる。あたかも名家が筆を振るって書き上げる狂草のごとし。写意に見えて、その実、一撇一捺、どれも心血の凝錬ならざるはなし!この目で見たのでなければ、当世にこれほど驚世駭俗の武功があると誰が信じよう?」
- ゲーム中にはないが、設定上、趙活は飛燕流星翎を会得する可能性がある。ただし大師兄のものとも掌門のものとも必ず異なる。飛燕流星翎とはすなわち忘形篇の大成の一形だからである。[2]
- 趙活は唐門内功を修練しているのに、よりにもよって入室できないため歌訣を伝授されず、薬膳の毒性を収斂して内力を伸ばすこともできない。それゆえ労多くして功少なし。他の者は食べて寝て、何もせずとも強くなるのに、趙活だけはひたすら独りで猛稽古を積み、ようやく今の微々たる腕前を得た。だがそれゆえにこそ、同門の内功で大師兄の乱れた真気をうまく導いて帰元させながら逆流に傷つかず、自らの修為を捧げても五色泥に取り込まれない、唯一の人間となった。
山歌
趙活の山歌、またの名を小師妹の歌。趙活が小師妹の幼い頃、窓の下で歌った歌で、小師妹は特に気に入っていた。ただし趙活の喉はひどい音痴で、小師妹以外が聴けば鬼哭神号、音波功と間違われるほどである。
熊が一曲献唱したそうだが、世界平和のために鳥に強制削除されたという。実に惜しい。
妹 (いも) よお前は岸を行く〜兄さんこちら水の中〜
おいらはいたずらオタマジャクシ〜お前を連れて遠足さ〜
ほら川辺には牛がいる〜牛牛くねくね牛〜
ほら木の下にゃ犬がいる〜わんわんほかほか犬〜
おやおやうちの小師妹〜なんでそんなに悲しそう〜
兄さんどうして見過ごせよう〜涙をこぼすお前をば〜
まだ泣くならばお前をば〜嫁にもらっちまうぞ〜
百萬趙活
鳥熊が2023/4/1に公式ページで公開した悪ふざけDLC。[3]
活俠傳DLC第一弾: 百萬趙活skin
小竹が開発した対城用戦術兵器。
本物の趙活を一撃で殴り殺す超絶威力を持ち、全力疾走すれば馬に追いつく。
内蔵の火薬機関で拳を発射して人を殺せる。口の機関が開くと、火を噴く。
コアは訓練を受けたオウム。このオウムは人類への憎悪に満ち、人類殲滅を誓っている。
今は餌のために従うふりをしているだけで、餌皿を手中に収めたが最後、人類はおしまいである。
*このDLC skinを適用すると、シナリオも相応に変化する。
心相を満たしすぎると、オウムが操縦権を奪い、江湖を殺戮する。
- 百萬趙活の「百萬」は、ロックマンの英名「MEGA MAN」のもじりと思われる。
- 百萬趙活のオウムは、軒轅剣の機関術へのオマージュ。オウムは幼い頃から趙活と名付けられており、人類を憎むのは、皆が趙活をいじめるとき名指しで罵るのを、すべて自分に向けられたものと思い込んで恨みを募らせたためである。
- 百萬趙活の動力源はぜんまい、磁力、ゲッター線。[4]
- 百萬趙活の姿はゲーム中、葉雲裳の臨終の場面に登場する。葉雲裳に召喚され、心魔を飛び上がらせた。
備考
- 鳥熊 FB の紹介: リンク
- 長年の雑用暮らしのおかげで、趙活は実はかなりの有能で、どこへ行っても食べていける。ただし江湖に心を残さないことが前提。
- 趙活のこの顔は、実は漫才向きの素材である。
- 大師兄いわく、趙活の顔より下劣なのは、その口である。
- 瑞杏の独り言によると、趙活は皇室と少々因縁があるらしい。
- 「Digital Taipei 2021 オンライン展」の時点では「武林の面汚し」巨八と呼ばれていた: 動画リンク
- 肉まん妖怪 by 鳥熊
星座はペガサス座。燃やせ小宇宙 (コスモ)![5]- 破棄済みの謎のダンス。リンク リンク
- 留学しないルートでは掌門が唐門伝承の小剣をくれる。
この剣は龍陽讀書齋の文中によく登場する - 落書き同然の書画が耕陽讀書齋に杜甫の筆かもしれないと目され、研究のために買い取られた。
- 年嵩の外姓弟子は唐門を出るよう勧められるため、趙活は老けて見られないよう、定期的に髭を剃っている。[4:1]
- 炒め物のとき時々気が触れたように胡椒粉を大量に入れるが、実は特に胡椒粉が好きなわけではない。[4:2]
- 趙活の家族はみな平凡な顔立ちの庶民で、彼だけが特別「精緻」な顔立ちである。[6]
ギャラリー






Contributors
Changelog
Facebook-原始鳥熊 2023/4/1 ↩︎
巴哈姆特 - RE:【情報】鳥熊問答集 ↩︎ ↩︎ ↩︎
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Facebook-原始鳥熊 2022/10/11 ↩︎