青城派 (セイジョウハ)
道教の正一派であり、張天師を尊とする。符を画き呪を唱え、道士は妻を娶り子を生すことができ、全真派の全真道とは異なる。
修練は守中致和を講じ、一が万を化し、万が一に化し、一が虚無に帰るを旨とする。故に大抵の青城道士は清心寡欲であり、修養が特に優れている。
江湖にはかつて、いささか礼を欠いた言い習わしがあった。いわく「江湖で出会える青城弟子は、凡心の抜けきらぬ半人前ばかり。本当に腕の立つ者は山にこもり、名利を争わず、ひたすら己の仙を成すのみ」と。
無為丹道
青城派は剣を使うが、強みは気功である。謂う所の無為丹道とは、実は内丹を修練するのであり、食べる丹薬ではない。
青城の気功は学ぶのも極めるのも難しいが、深奥まで練り上げれば、剣を放つ際に雷霆の音を伴い、相手の得物がただの鉄なら、一合交えただけで折れてしまう。さらには刀剣を使うまでもなく、一本の払子に真気を注いで鉄槌のように人を打ち据えることさえできる。これ以上ないほど強力である。
鄒博掌門こそ気功の宗師であり、玄門正宗の參同秘契は当世彼一人しか使えない。唐門四俠の内力を束ねて彼と競っても、恐らく敵わぬであろう。青城の内功がいかに強大かが知れるというもので、青城弟子と内力比べをするのは愚か者だけである。
還虛丹
青城掌門鄒博道長は昔日、全真七子中の太古真人郝大通と共に青城論道の美談があり、ここに全真派の外丹術が導入された。青城「還虛丹」は鄒掌門と郝道長が共に研究した心血の結晶である。
この仙丹は極めて稀少であり、一枚を煉成するのに数年を要し、その中の貴重な材料は無数多く、且つ派中の高手が内功を運んで護持する必要がある。趣意は道家の内功と合して、修練者が煉神還虚へと至り、大道至簡の純樸妙境に回帰し、壽元消耗を減緩することである。
唐中翎掌門が舊魔教戦後、傷病に纏わられ、鄒道長は一枚を送った。唐門掌門は唐錚に賜り、丹方を研究する為に化解させ、唐門の胡椒粉毒を改良したが、掌門の痼疾を治すことはできなかった。
葉雲舟はかつて青城派に来て丹を求め、葉雲裳の病を治したいと願ったが、最後に申屠龍に追い払われた。
南宮橫南宮老人家主が百歳を迎えた時、青城鄒掌門もまた一枚を寿礼として贈った。もしこの時唐門の礼物が《万壽回春丹》を選べば、上記の薬効と、双丹の薬力相衝之事が言及される。
趙逵叛逃
かつての旧魔教との頂上決戦の最終局面、正邪それぞれ三名ずつの絶世の高手が出て、生死を決し英雄を論じた。青城鄒博掌門の師弟趙逵は、極樂左使と対戦して敗れ、重傷を負った。左使はそのまま姿をくらました。
悔恨はその後も趙逵を苛み続け、彼は魔教に呪われたかのように、偏執的で暴戻な人間に変わっていった。武功は強くなる一方で、その形相もますます険しくなり、最後には青城を裏切って泥教に加わり、地獄道法王となった。
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