段智秀 (ダンチシュウ)
段智秀
Duan Zhixiu
点蒼派松煙閣の少主。称号は「清煙劍客」、花城四少の一人。大変な金持ちで、何より面子を重んじる。
大理天明帝・段素興の末裔。五歳の時に高氏の権臣に利用されて政変に巻き込まれ、失敗。仏を崇める宣宗・段智興は、幼く罪のない彼を見て世子の位を廃するにとどめ、点蒼派へと送り出した。以来十数年、身を慎んで心から悔い改め、常に仏典を書き写しては、いつか皇帝の恩赦を得て一族への復帰を許される日を待ち望んでいた。
南域に流れ着いた葉雲舟・葉雲裳を見て同病相憐れみ、義兄妹の契りを結んだ。
シナリオ
⚠️警告
葉雲裳線の重大なネタバレを含みます。ゲーム体験を損ないたくない方は、速やかにお引き返しください。
数年前、家からの手紙で十一歳の実妹段婉清が吐蕃へ嫁がされると知り、長年の写経も皇帝の同情を一片たりとも引き出せず、募るのは度を増した侮辱ばかりだったと悟った。堪忍ならず、葉家兄妹とともに和親の車列を襲撃し、混乱に乗じて妹を救い出す計画を立てた。
皇帝への反抗には兵を養う必要があり、軍を蓄えるには莫大な財力が要る。彼は葉雲裳が九歳の頃、七龍女池のほとりでままごとをしていた時に「葉家には岳王の宝蔵がある」と言ったのを思い出した。それを固く信じた彼は土壇場で寝返り、同門の師兄弟を買収して葉雲舟を乱軍の中に見捨て、さらに聽雲劍まで騙し取った。これで葉雲裳の信を得て、宝蔵の手がかりを聞き出そうという肚である。しかし葉雲舟は命を落とすことなく、一剣のもとに段智秀の右手を斬り廃すと、彼と恩義を絶ち、妹を連れて中原へ逃れた。
右手を廃されて剣客の道を断たれ、点蒼派を退くほかなく、青城派の鐵冠道人の門下に入った。大望のため執拗に葉家兄妹の行方を追い続け、溫夫人の策に乗って南宮秀に成りすまし、盗賊を買収して唐門を襲撃させた。これが巡り巡って趙活の青城留学につながり、葉雲裳との再会を果たす。
門派の中では手を出しにくいため、青城の弟子を買収して趙活一行を監視させ、時機を窺った。葉雲裳は計略で唐門襲撃の証拠となる書簡を騙し取ったものの、思いがけず毒に倒れ、密書の文字も既に消えていた。ここに至って彼は、自分が溫夫人と杏花仙に嵌められていたことを知る。救命処置の間、趙活と対峙した彼は、葉雲裳の病など大したことはないと高をくくり、唐芳に痛罵された。
趙活一行が青城を去った後、葉雲裳の詭計により嶺南派の縄張りへ誘い込まれ、一味ぐるみの詐術に遭って強引に入門させられた。騙されるのが入門の習わしで、糞餅を噛まされ、口水茶を飲まされた。大理段氏の宗親と知れると今度は婿に取られ、亡き先代掌門の娘と娶せられたが、当人が嶺南にいないため、雌鶏一羽を相手に祝言を挙げさせられた。
唐默鈴の比武招親の日、後山で趙活・葉雲裳と顔を合わせ、嶺南での経験を思い出して相討ち覚悟で襲いかかるも、趙活に敗れる。そこへ鐵冠道人が現れ、絶世の武功で趙活を圧倒し、自らが無相祖師であることを明かした。段智秀の恥知らずな面の皮を気に入り、衣鉢を継がせたいという。段智秀はこの機に乗じて改めて宝蔵の在り処を尋ねるが、あれはただの戯れ言だったと知らされ、大きな衝撃を受けて茫然自失となる。その後、趙活とともに無相祖師を撃退するが、趙活と葉雲裳が谷底へ落ちるのを目の当たりにする。彼は正心堂へ押し入って掌門への面会を求め、髪を振り乱した狂人さながらの姿で事の次第を訴えると、皆が我に返る前に立ち去った。
武林大会では嶺南派に同行するが、葉雲舟を見かけると慌てて逃げ出す。西武林の一戦では葉雲舟とともに点蒼双尊と力戦し、戦後、師門を破門された。
備考
- 2024/10/5に鳥熊FBで公開された情報:リンク
- 葉雲裳線で青城留学した場合にのみ知り合える。
- 根は悪人ではないが、信義に背いた行いは許されるものではない。
- 意外に騙されやすく、趙活の「自分は大宋趙氏の宗親」という嘘さえ信じた。岳王の宝蔵を固く信じ込むのも道理である。
- 段家秘伝の枯榮神功を使い、内功は深厚。
- 花は好きだが、自分で育てることはない。土は汚いし、虫も出るから。毎朝違う花を髪に挿して街へ出かけ、香りを嗅いだら捨ててしまう。
- 皇室は体面維持のため、今も毎年相当な金を彼に送っている。都の王孫には及ばぬまでも、途方もない金持ちである。
- 愛馬「沖霄」は駿馬で、並の馬では足元にも及ばない。常人が半日かかる行程も、一、二時辰もあれば追いつける。
- 鐵冠道人の武芸が大したことないと知った上で、御しやすいと踏んで師事した。
- 嶺南派の流言を真に受け、娶った亡き先代掌門の娘は醜女だと思い込んでいたが、実際に本人に会うとその魅力に惹かれた。もっとも、相手には既に想い人がいる。